百合が丘商店街で毎年7月開かれてきた「鉢植えユリ展示会」が、今年は中止になった。同イベントは百合が丘・一色生涯学習会推進会が10年以上もの間続けてきており、この地区の7月の風物詩と受け止められてきた。中止の主たる理由はコロナウイルス対応と見られているが、地区内に配布した百合の球根は開花寸前まで育っているだけに、連続開催が途絶えることを残念がる声は多い。
百合の鉢植え展示は、同推進会が地区内の希望者に割安で配布した球根から育てた鉢植えを、商店街に一斉展示するもの。この数年は百合が丘、一色地区合計で60鉢前後が運び込まれ、その香りは周辺にまで広がっている。タウンニュースなどが取り上げることもあって、他地区からの見物客も少なくない。
ただ、各家庭から商店街までの植木鉢の運び込み、終了後の返却など労力のかかる作業が伴うこともあって、「今のままの形でいつまで続けられるか」と心配する声も出ている。推進会はこれらの課題を含め、来年以降の在り方について検討していくという。 (MH)